横綱・大の里にも、なかなか勝てない相手はいるのでしょうか。大相撲を見ていると「豊昇龍には負けが多い」「義ノ富士との相性はどうなった?」と気になる場面があります。一方で、苦手な相手を調べるときには対戦数が少ない力士をどう扱うかが重要です。たった1回負けただけで「天敵」と呼ぶのは、正確な見方ではありません。
本記事では、日本相撲協会の過去の星取表から検証した大の里の対戦相手別の本割成績を集計。対戦5番以上で負け越している相手を目立つ位置に掲載し、全対戦相手の成績も一覧で確認できるようにしました。旧四股名・不戦勝・不戦敗・優勝決定戦の扱いまで分けて、相撲ファンが数字を正しく読み取れるように説明します。
大の里が苦手な力士は誰?公式データで対戦相手別の勝敗を比較
下の数字は、相撲びとが日本相撲協会の過去の星取表と照合したデータを使って自動表示しています。勝率は大の里の勝ち数÷本割の対戦数で算出し、優勝決定戦は加えません。四股名が「琴ノ若」だった時期も、改名後の「琴櫻」と同じ力士として計算しています。
大の里の相手別戦績|検証済み本割データ
対戦相手 46 人。旧四股名「琴ノ若」の2番は「琴櫻」へ統合しています。優勝決定戦は含めず、不戦勝・不戦敗は本割の公式勝敗として含めています。
5回以上対戦して負け越している相手「苦手」を判定する際は対戦数が重要です。たとえば0勝1敗でも、1番だけで相性を断定しません。上のカードは5番以上かつ負け越しの相手だけを表示しています。
主な相手の成績(本割5番以上)
| 対戦相手 | 本割 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 琴櫻 | 15番 | 9勝 | 6敗 | 60.0% |
| 霧島 | 12番 | 10勝 | 2敗 | 83.3% |
| 大栄翔 | 11番 | 10勝 | 1敗 | 90.9% |
| 王鵬 | 11番 | 8勝 | 3敗 | 72.7% |
| 若元春 | 11番 | 8勝 | 3敗 | 72.7% |
| 豊昇龍 | 11番 | 2勝 | 9敗 | 18.2% |
| 熱海富士 | 10番 | 7勝 | 3敗 | 70.0% |
| 若隆景 | 10番 | 7勝 | 3敗 | 70.0% |
| 隆の勝 | 10番 | 7勝 | 3敗 | 70.0% |
| 平戸海 | 9番 | 7勝 | 2敗 | 77.8% |
| 豪ノ山 | 9番 | 7勝 | 2敗 | 77.8% |
| 阿炎 | 9番 | 6勝 | 3敗 | 66.7% |
| 高安 | 8番 | 5勝 | 3敗 | 62.5% |
| 宇良 | 7番 | 7勝 | 0敗 | 100.0% |
| 安青錦 | 6番 | 5勝 | 1敗 | 83.3% |
| 玉鷲 | 6番 | 5勝 | 1敗 | 83.3% |
| 琴勝峰 | 6番 | 5勝 | 1敗 | 83.3% |
| 翔猿 | 6番 | 5勝 | 1敗 | 83.3% |
| 尊富士 | 5番 | 4勝 | 1敗 | 80.0% |
| 義ノ富士 | 5番 | 1勝 | 4敗 | 20.0% |
対戦相手全46人の記録を開く(少数対戦も含む)
| 対戦相手 | 本割 | 勝ち | 負け | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 琴櫻 | 15番 | 9勝 | 6敗 | 60.0% |
| 霧島 | 12番 | 10勝 | 2敗 | 83.3% |
| 大栄翔 | 11番 | 10勝 | 1敗 | 90.9% |
| 王鵬 | 11番 | 8勝 | 3敗 | 72.7% |
| 若元春 | 11番 | 8勝 | 3敗 | 72.7% |
| 豊昇龍 | 11番 | 2勝 | 9敗 | 18.2% |
| 熱海富士 | 10番 | 7勝 | 3敗 | 70.0% |
| 若隆景 | 10番 | 7勝 | 3敗 | 70.0% |
| 隆の勝 | 10番 | 7勝 | 3敗 | 70.0% |
| 平戸海 | 9番 | 7勝 | 2敗 | 77.8% |
| 豪ノ山 | 9番 | 7勝 | 2敗 | 77.8% |
| 阿炎 | 9番 | 6勝 | 3敗 | 66.7% |
| 高安 | 8番 | 5勝 | 3敗 | 62.5% |
| 宇良 | 7番 | 7勝 | 0敗 | 100.0% |
| 安青錦 | 6番 | 5勝 | 1敗 | 83.3% |
| 玉鷲 | 6番 | 5勝 | 1敗 | 83.3% |
| 琴勝峰 | 6番 | 5勝 | 1敗 | 83.3% |
| 翔猿 | 6番 | 5勝 | 1敗 | 83.3% |
| 尊富士 | 5番 | 4勝 | 1敗 | 80.0% |
| 義ノ富士 | 5番 | 1勝 | 4敗 | 20.0% |
| 一山本 | 4番 | 4勝 | 0敗 | 100.0% |
| 伯桜鵬 | 4番 | 2勝 | 2敗 | 50.0% |
| 伯乃富士 | 3番 | 2勝 | 1敗 | 66.7% |
| 明生 | 3番 | 3勝 | 0敗 | 100.0% |
| 正代 | 3番 | 3勝 | 0敗 | 100.0% |
| 照ノ富士 | 3番 | 2勝 | 1敗 | 66.7% |
| 美ノ海 | 3番 | 3勝 | 0敗 | 100.0% |
| 藤ノ川 | 3番 | 1勝 | 2敗 | 33.3% |
| 金峰山 | 3番 | 2勝 | 1敗 | 66.7% |
| 千代翔馬 | 2番 | 2勝 | 0敗 | 100.0% |
| 宝富士 | 2番 | 2勝 | 0敗 | 100.0% |
| 御嶽海 | 2番 | 1勝 | 1敗 | 50.0% |
| 欧勝馬 | 2番 | 2勝 | 0敗 | 100.0% |
| 貴景勝 | 2番 | 2勝 | 0敗 | 100.0% |
| 阿武咲 | 2番 | 0勝 | 2敗 | 0.0% |
| 佐田の海 | 1番 | 1勝 | 0敗 | 100.0% |
| 剣翔 | 1番 | 1勝 | 0敗 | 100.0% |
| 島津海 | 1番 | 1勝 | 0敗 | 100.0% |
| 武将山 | 1番 | 1勝 | 0敗 | 100.0% |
| 湘南乃海 | 1番 | 1勝 | 0敗 | 100.0% |
| 琴栄峰 | 1番 | 1勝 | 0敗 | 100.0% |
| 碧山 | 1番 | 1勝 | 0敗 | 100.0% |
| 翠富士 | 1番 | 1勝 | 0敗 | 100.0% |
| 藤凌駕 | 1番 | 1勝 | 0敗 | 100.0% |
| 遠藤 | 1番 | 1勝 | 0敗 | 100.0% |
| 阿武剋 | 1番 | 1勝 | 0敗 | 100.0% |
公式記録の確認日:2026年11月6日。相撲びとの日本相撲協会・過去の星取表同期済みデータを使用。次の本場所などで同期・検証された対戦データが追加されれば数字が切り替わります。同期が遅れている場合には現在の数値が最新と限りません。日本相撲協会公式の星取表で確認する。
豊昇龍との相性|本割2勝9敗でも優勝決定戦では勝っている
大の里と豊昇龍の本割は2026年9月場所終了時点で11番、大の里の2勝9敗。ただし、この数字には2024年7月場所の不戦勝1番と、2025年11月場所の不戦敗1番が含まれます。土俵で相撲が成立した9番に限れば1勝8敗です。記録の意味を区別しないと、「大の里は豊昇龍に2回実力で勝った」と誤解してしまいます。
土俵上で勝った本割は2024年9月場所14日目の押し出し。それとは別に2025年9月場所千秋楽には、本割で豊昇龍に敗れたあと、続いて行われた優勝決定戦を寄り倒しで制して横綱として初優勝しました。優勝決定戦の白星を本割の通算勝敗に足すことはしません。大の里対豊昇龍の全11番と優勝決定戦の記事に、日ごとの勝敗・決まり手と公式動画をまとめています。
投げへの対応は、相撲を見るうえで注目したい点
豊昇龍は立ち合い後の組み手や投げを生かして相手の重心を崩す力士。前へ出ることを持ち味とする大の里に対し、豊昇龍の下手投げが本割で3回決まっているのが記録上の特徴です。だからといって、すべての負けが「投げに弱い」ことで説明できるわけではありません。取組ごとに、差し手、まわしの位置、土俵際の足運びが違います。
2025年9月の優勝決定戦で大の里が寄り倒しで勝ったことは、同じ2人の組み合わせでも結果が変わる実例です。両者の取り口を比較するなら、相手に投げの形を作られる前に大の里が前へ出られたか、また豊昇龍がどの位置から体を回したかを見ると楽しめます。
義ノ富士戦はどう変化?2026年9月に初めて勝利
もう一人注目したい相手が義ノ富士です。2025年11月場所に初対戦してから、2026年7月場所まで大の里は本割4戦4敗(不戦敗1番を含む)。対戦相手が改名した話ではなく、同じ力士に勝てなかった期間が続きました。
転機になったのは2026年9月17日・秋場所5日目です。前日には高安に敗れていた大の里が、義ノ富士を寄り切りで破って初めて勝利。この結果、同年9月場所終了時点の本割通算成績は大の里の1勝4敗となりました。日刊スポーツの取材では、元大関貴景勝の湊川親方が、大の里が落ち着いて右を差すまでの攻防を解説しています。
勝負のポイントは、慌てて引かずに右を差したこと
この一番で大の里は、義ノ富士の当たりを受け止めたあと右を差して寄り切り。負けた過去の取組とは違い、相手に前進を止められてもすぐに引かず、自分の形を作りました。本人も過去の対戦の反省を生かした趣旨のコメントをしています。単に「苦手意識を克服した」と心理状態を決めつけるのではなく、実際の立ち合い・差し手・足運びがどう変わったかを見たい一番です。
この動画では、①最初の当たりをどう受け止めたか、②右の差し手をいつ作ったか、③相手の体を起こしてからどのように足を運んだか、に注目してみてください。勝敗の数字が0勝4敗から1勝4敗へ変わった瞬間を、技術面から確かめられます。
大の里が勝ち越している主な相手は?大栄翔・霧島との違い
苦手な相手だけを見ると、横綱・大の里がほかの力士に苦戦し続けているように感じるかもしれません。ですが、同じ公式星取表の検証済みデータでは、2026年9月場所終了時点で大栄翔に10勝1敗、霧島に10勝2敗。逆に大の里が大きく勝ち越している組み合わせもあります。
もちろん、この数字だけで「大栄翔や霧島が弱い」と判断するのは誤りです。両者は実力者で、取組ごとの立ち合い、組み手、体調、番付の変化で条件は異なります。大の里が優位に戦ってきた相手には何が通用しているのかを考えると、苦手な豊昇龍・義ノ富士戦との違いが見えてきます。
| 対戦相手 | 大の里の本割成績 | データから読めること |
|---|---|---|
| 豊昇龍 | 2勝9敗 | 本割は大きく負け越し。不戦勝・不戦敗を各1番含む |
| 義ノ富士 | 1勝4敗 | 2026年9月に初勝利。不戦敗を1番含む |
| 大栄翔 | 10勝1敗 | 11番で大の里が勝ち越す |
| 霧島 | 10勝2敗 | 12番で大の里が勝ち越す |
個別の技術については大の里の強さ・得意技・取り口、強さの土台となる稽古については大の里の筋肉・体づくりで詳しく説明しています。
琴櫻と琴ノ若は同じ力士|改名による二重集計を防ぐ
対戦データを集計するときは、力士の改名にも注意が必要です。大関琴櫻は以前琴ノ若と名乗っており、大の里とは2024年1月・3月に「琴ノ若」名義で2番対戦し、いずれも大の里が敗れています。
「琴櫻」の四股名で記録された13番だけなら大の里の9勝4敗ですが、琴ノ若時代の2敗を含めると15番で9勝6敗。このページの自動集計は同一人物として合算しています。勝敗の変遷や2025年9月の不戦勝については大の里対琴櫻の全対戦の記事にまとめています。
旧名の行を別人と見なして「大の里は琴ノ若に0勝2敗だから苦手」と判定すると、同じ力士への最新の9勝分が抜け落ちます。対戦数と四股名の履歴を正しく扱うことが、相性比較の前提です。
「苦手」の判断に最低5番を目安にした理由
この記事上部では、対戦を5番以上行い、なおかつ大の里が負け越している相手を分けて表示しています。5番という数字は統計学的に正しい境界だと証明されたものではなく、少数対戦の偶然を強調しすぎないために設けた編集上の目安です。
たとえば、たった1回の対戦で0勝1敗という成績は、勝率が0%でも「ずっと苦手」とは言えません。反対に11番で2勝9敗なら、少なくともこれまでの対戦でかなり負け越していることを具体的に示せます。相手と対戦した場所、番付、休場、年齢、技の変化も併せて判断すると、数字だけより深く理解できます。
本割の勝敗・不戦勝・優勝決定戦を混ぜない
不戦勝・不戦敗は公式の本割星取表では勝敗として数えられますが、実際に土俵で相撲が成立した取組ではありません。技術的な相性を比較するときは、不戦になった番を別に考える必要があります。
また、優勝決定戦は本割と別の記録。2025年3月に大の里が高安を破った決定戦の結果を、本割の高安戦の通算に加えたり、2025年9月に豊昇龍を破った決定戦を本割の勝敗に混ぜたりするのは正確ではありません。詳しくは高安戦の本割と優勝決定戦をご覧ください。
よくある質問|大の里の苦手な相手と対戦成績
大の里が最も負け越している力士は誰?
2026年9月場所終了時点の対戦成績では、豊昇龍に本割2勝9敗と大きく負け越しています。このうち1勝と1敗は不戦の結果です。土俵で相撲が成立した9番に限れば大の里の1勝8敗です。
義ノ富士には一度も勝っていないの?
いいえ。2026年7月場所まで本割で4戦4敗でしたが、同年9月場所5日目に初勝利を挙げ、9月場所終了時点では1勝4敗です。公式取組動画もこの記事に掲載しています。
大の里が全勝している対戦相手は?
2026年9月場所終了時点の本割では、たとえば宇良に7戦7勝。ただしこれもその時点までの対戦結果であり、次の取組で必ず勝つことを意味しません。ほかの相手は上部の全件一覧で確認できます。
対戦成績が変わったらこの記事も更新される?
上部の勝敗一覧は、公式記録から相撲びとのデータへ取り込み、確認が済んだ対戦結果が追加された時点で数字を更新する仕組みです。一方、本文に記載した2026年9月までの具体的な勝敗・出来事は過去の確定記録として残します。最新情報との比較には表の確認日を見てください。
まとめ|「大の里が苦手な相手」は勝敗の数え方まで見ると面白い
大の里は2026年9月場所まで、豊昇龍に2勝9敗、義ノ富士に1勝4敗と、対戦を5番以上行った相手の中でも負け越しが目立ちます。しかし、豊昇龍には優勝決定戦で勝った経験があり、義ノ富士にも2026年9月に初白星を挙げています。対戦のたびに取組内容が変わることこそ、大相撲の見どころです。
対戦成績を比較する際は、旧四股名の統合、不戦勝・不戦敗の扱い、優勝決定戦の別集計によって数字が変わる点も重要です。この記事上部の対戦一覧では、相手別の本割勝敗と勝率をまとめて見られます。次に両者が対戦するときには、ぜひ立ち合いと差し手の変化にも注目してみてください。
参考資料・出典
公式の星取表を基準に、同じ力士の旧四股名を統合し、不戦勝・不戦敗や優勝決定戦を分けて集計しています。勝敗は2026年9月場所までの記録です。









