大の里はいつ横綱になった?最速13場所の出世記録と昇進伝達式

大の里が第75代横綱に昇進したのは、2025年5月28日です。この日に日本相撲協会の理事会などで正式決定しました。新横綱として番付に載り、本場所へ出場したのは2025年7月場所。2023年5月の初土俵から数えると、昇進までの所要場所数は13場所で、年6場所制のもとで最速の記録です。

この記事では、いつ横綱になったのか、なぜ昇進できたのか、どれほど早かったのかを、13場所分の番付・成績表と日本相撲協会の公式動画を使って整理します。2024年の新入幕・大関昇進から2025年の横綱昇進伝達式まで、成長の節目も映像で振り返ります。

大の里はいつ横綱になった?決定日と新横綱の場所は別

節目日付・場所内容
綱取りを決定づけた優勝2025年5月23日夏場所13日目に2場所連続4回目の優勝を決める
横綱審議委員会の推薦2025年5月26日横審が満場一致で横綱への推薦を決定
横綱昇進が正式決定2025年5月28日番付編成会議・臨時理事会で承認。二所ノ関部屋で昇進伝達式
綱打ち・土俵入りの稽古2025年5月29日師匠の二所ノ関親方が雲龍型を指導
初めての奉納土俵入り2025年5月30日明治神宮で雲龍型を披露
新横綱としての最初の本場所2025年7月場所西横綱として初めて番付に載り、11勝4敗
横綱昇進の審査・理事会での決定・新番付に載る時期を区別して整理。2025年当時の協会発表に基づく。

日本相撲協会の第75代横綱・大の里の特設ページでも、正式決定日が5月28日であることを確認できます。一方、歴代横綱プロフィールには横綱在位が「令和7年7月~」と掲載されています。どちらも正しい情報で、示している時点が違うのです。

横綱昇進伝達式で語った「唯一無二の横綱」とは

2025年5月28日、二所ノ関部屋で行われた伝達式には、協会からの使者が訪れました。大の里は、横綱としての責任を自覚し、「唯一無二の横綱」を目指す思いを口上で示しました。

この場面は日本相撲協会が伝達式・会見・騎馬の様子をまとめて公開しています。ニュース写真だけでは分からない本人の表情や、師匠・関係者の様子も確認できます。

2025年5月28日・大の里の横綱昇進伝達式ダイジェスト|日本相撲協会公式チャンネル

なぜ横綱に昇進できた?大関で2場所連続優勝

横綱になるには勝ち星だけを積み上げればよいわけではありません。日本相撲協会の横綱審議委員会の内規では、大関として2場所連続優勝、またはそれに準ずる好成績を挙げることに加え、品格・力量の評価が求められます。

大の里は2025年3月場所を12勝3敗で優勝、5月場所を14勝1敗で連続優勝しました。大関として優勝を連続して重ねたことが、推薦・承認へつながった大きな根拠です。

横綱昇進に直結した場所番付成績結果
2025年3月(春場所)東大関12勝3敗幕内優勝(通算3回目)
2025年5月(夏場所)東大関14勝1敗幕内優勝(通算4回目)
2025年の綱取り2場所の成績。日本相撲協会の星取表で確認。5月場所は13日目に優勝を決め、15日間の最終成績が14勝1敗。

昇進条件は日本相撲協会の横綱審議委員会に関する解説、2場所の記録は大の里の公式プロフィール・星取表で確認できます。

5月場所は全勝ではなかった。それでも昇進できた理由

2025年5月場所の最終成績は14勝1敗です。千秋楽には横綱・豊昇龍に敗れましたが、すでに13日目に優勝を決めていました。昇進が認められたのは全勝だったからではなく、大関として連続優勝した実績などを評価されたためです。

豊昇龍との直接対戦は大の里と豊昇龍の対戦成績・相性で、試合ごとの結果と公式映像を使って詳しく説明しています。

初土俵から所要13場所|番付・勝敗・優勝の全記録

大の里の初土俵は2023年5月場所。日本体育大学で実績を積み、幕下10枚目格付出の資格でプロデビューしました。そこから横綱昇進を正式に決めるまでの13場所を、すべて一覧にしています。

場所数本場所当時の番付勝敗昇進・実績
12023年5月幕下10枚目格付出6勝1敗初土俵
22023年7月東幕下3枚目4勝3敗幕下2場所目
32023年9月東十両14枚目12勝3敗新十両
42023年11月東十両5枚目12勝3敗十両で上位進出
52024年1月西前頭15枚目11勝4敗新入幕・敢闘賞
62024年3月西前頭5枚目11勝4敗敢闘賞・技能賞
72024年5月西小結12勝3敗初優勝・殊勲賞・技能賞
82024年7月西関脇9勝6敗殊勲賞
92024年9月西関脇13勝2敗2回目の優勝
102024年11月西大関9勝6敗新大関
112025年1月西大関10勝5敗大関2場所目
122025年3月東大関12勝3敗3回目の優勝
132025年5月東大関14勝1敗4回目の優勝・連覇で横綱昇進へ
初土俵の2023年5月場所を1場所目とし、2025年5月場所を13場所目として数えた。新横綱の2025年7月場所はこの13場所には含めない。公式星取表の成績による。

2023年5月~2025年5月までの全13場所は日本相撲協会の過去の星取表から照合しました。学生相撲出身者に認められた幕下付出という制度を利用しており、序ノ口から一歩ずつ番付を上がった力士とは出発点が違います。

新十両は3場所目、新入幕は5場所目

2023年9月場所に東十両14枚目で新十両、2024年1月場所に西前頭15枚目で新入幕となりました。「所要2場所で十両」「所要4場所で幕内」という書き方は、昇進前に経過した場所数で示したものです。上表の新十両が3場所目、新入幕が5場所目という数え方とは数え始めが違います。

日本相撲協会の新入幕会見の動画では、大の里と二所ノ関親方が早い昇進への思いを語っています。

2024年1月・所要4場所での新入幕記者会見|日本相撲協会公式

2024年5月には初優勝、新小結として存在感を示す

2024年5月場所は西小結として12勝3敗、初めての幕内優勝を果たしました。新入幕からわずか数場所で三役に上がり、しかも優勝したことが、急速な出世の大きな転機となっています。

大の里が新小結となった会見も日本相撲協会が公式公開しています。力士がどんな表情で新しい番付を迎えていたのかも、本文と合わせて見られます。

2024年5月場所前・大の里の新小結昇進会見|日本相撲協会公式

2024年9月の2回目の優勝を経て大関へ

2024年9月場所の大の里は西関脇で13勝2敗。2回目の幕内優勝を果たし、9月25日に大関昇進が正式決定しました。新大関として番付に載ったのは2024年11月場所です。このときも、初土俵からの所要9場所という異例の速さが話題になりました。

昇進伝達式の公式映像では、まだ大銀杏を結えない時期の姿も確認できます。記事の主題は横綱昇進ですが、大関への昇進がどうつながったのかを見るうえで貴重な記録です。

2024年9月25日・大の里の大関昇進伝達式|日本相撲協会公式

「所要13場所で横綱」はどう数える?14場所目との違い

大の里については「初土俵から13場所で横綱昇進」と紹介されます。しかし、2025年7月の新横綱場所を含めて一覧を作ると14行になるため、混乱しやすいところです。

数え方結論具体例
昇進までに土俵を踏んだ場所を数える13場所2023年5月~2025年5月の13場所。5月場所後に昇進が決定
新横綱として土俵に上がる場所も数える14場所目2025年7月場所がデビューから数えて14場所目
報道などで用いられる「所要13場所」は、新横綱になってからの7月場所を含めない数え方。

年6場所制となった1958年以降に初土俵を踏んだ力士との比較では、大の里の所要13場所は最速記録です。従来の学生出身横綱・輪島の所要21場所を更新したと当時報じられました。ただし、昭和以前と現在では場所数・付出制度が異なるため、対象期間を省いて『昔からのすべての横綱を同条件で比較した絶対記録』とは説明しません。

速報当時の比較: 北國新聞・2025年5月28日の横綱昇進報道/東奥日報・昇進の速さと学生相撲出身者の比較。

幕下10枚目格付出という出発点も重要

大の里は大学相撲で優れた実績を収め、幕下10枚目格付出から初土俵を踏みました。一般的な新弟子のように序ノ口から始まっていないため、単純な昇進場所数の比較には注記が必要です。そのうえで、幕内でも優勝を重ね、横綱に到達したことが大の里の実績の大きさです。

学生相撲での実績や進学を選んだ経緯については大の里の学歴・学生横綱の記事で詳しく整理しています。

横綱昇進後はどうなった?成績・土俵入りへつながる歩み

2025年7月場所に新横綱として11勝4敗で出場。その後は2025年9月場所に13勝2敗で横綱として初優勝、2026年9月場所には12勝3敗で6度目の幕内優勝を果たしました。優勝した6場所の番付・成績・決定戦については大の里の幕内優勝6回の一覧で詳しく紹介しています。一方で、2025年11月・2026年3月・5月には左肩の負傷による休場も経験しています。

本記事では昇進の理由と速さに絞って説明しています。昇進後の休場・復帰は大の里の休場理由・怪我・復帰の記事、初めての雲龍型の土俵入りは大の里の横綱土俵入りの記事で別々に詳しく紹介しています。

大の里の横綱昇進についてよくある質問

大の里が横綱になったのは何年何月何日ですか?

2025年5月28日です。第75代横綱への昇進が正式に承認され、二所ノ関部屋で伝達式が行われました。

横綱として最初に出場した場所はいつ?

2025年7月場所です。西横綱として初めて番付に載り、11勝4敗でした。

大の里はなぜ横綱に昇進できたの?

大関で2025年3月場所12勝3敗、5月場所14勝1敗の2場所連続優勝を達成したことが大きな理由です。横綱審議委員会の推薦、協会理事会の承認を経て決まりました。

大の里は史上最速の横綱ですか?

1958年以降に初土俵を踏んだ力士では、所要13場所の最速記録です。付出制度など出発点や時代背景が違うため、順位には対象期間の条件が付きます。

大の里は何歳で横綱になりましたか?

2000年6月7日生まれなので、2025年5月28日の正式決定時点で24歳でした。25歳の誕生日より前です。

横綱昇進後の成績も含めた21場所の勝敗、通算勝率、何勝何敗で終わる場所が多いかは、大の里の全場所成績・分布グラフにまとめています。

この記事で参照した主な資料

昇進決定日・公式番付・13場所の成績は日本相撲協会の公表情報を優先して確認しました。記録の比較では年6場所制以降などの条件を明記しています。

その他の参考資料(8件)を見る

確認時点:2026年10月21日。正式決定の2025年5月と、新横綱としての2025年7月を区別しています。

大の里の関連記事:総合プロフィール/雲龍型の横綱土俵入り/学歴・学生相撲/休場・復帰の経緯。