第75代横綱・大の里の出身校は、津幡町立津幡小学校(石川県)、糸魚川市立能生中学校、新潟県立海洋高校、日本体育大学です。出身地は石川県ですが、中学校から相撲留学をしたため中学・高校時代は新潟県で過ごしています。
大学1年で学生横綱、3・4年でアマチュア横綱に輝いた大の里。この記事では学校名の一覧だけでなく、各大会の記録や本人のインタビュー、大学・相撲連盟の公式資料を通して学生時代の歩みをたどります。
大の里の学歴一覧|小学校・中学校・高校・大学はどこ?
| 学校・時期 | 学校名 | 相撲との関わり |
|---|---|---|
| 小学校(~2013年) | 津幡町立津幡小学校(石川県) | 小学1年生で相撲を始める |
| 中学校(2013~2016年) | 糸魚川市立能生中学校(新潟県) | 県外への相撲留学。2015年には全国都道府県中学生相撲選手権大会個人3位 |
| 高校(2016~2019年) | 新潟県立海洋高等学校 | 相撲部で活動。2017年県高校総体の個人無差別級優勝、2018年高校相撲金沢大会個人3位 |
| 大学(2019~2023年) | 日本体育大学・スポーツ文化学部武道教育学科 | 大学1年で学生横綱、3・4年でアマチュア横綱 |
| 卒業後(2023年) | 二所ノ関部屋へ入門 | 2023年5月場所、幕下10枚目格付出で初土俵 |
小学校名は津幡小学校が2026年10月に公開した卒業生についての学校記事、中学校から大学までの経歴は日本相撲連盟の本人紹介でも確認できます。
出身小学校は津幡町立津幡小学校|小学1年から相撲を始める
大の里の本名は中村泰輝。2000年6月7日生まれで、出身地は石川県河北郡津幡町です。卒業したのは津幡町立津幡小学校。学校の公式サイトでも、卒業生である大の里が2026年9月場所で優勝したことを取り上げています。
相撲を始めたのは小学1年生のころ。相撲経験のある父親から勧められたことがきっかけでした。当初は大会で勝つ楽しさを感じた一方、かつて勝てた相手に負けるようになり、さらに強い環境で相撲に取り組みたいと考えるようになったと本人は振り返っています。
父親の競技経験や相撲留学をめぐる親子の思いについては、大の里の父親・母親・妹と家族の支えでも詳しく紹介しています。
出身中学校は糸魚川市立能生中学校|石川県から新潟へ相撲留学
小学校を卒業すると、大の里は新潟県糸魚川市の能生中学校へ進みました。出身地が石川県で、出身中学が新潟県なのは、より強くなるために親元を離れて相撲留学したためです。新潟県観光協会も、能生中学校から海洋高校に進んだ経歴を紹介しています。
能生中学校で全国大会の個人3位に
相撲のまち糸魚川後援会の公式記録には、2015年の全国都道府県中学生相撲選手権大会で、能生中学校3年の中村泰輝が個人3位になったことが残っています。県予選の中学生の部でも優勝を記録しており、新潟で全国の舞台へ力を伸ばした足取りが分かります。
学校名の紹介だけでは伝わりにくい相撲留学の成果は、相撲のまち糸魚川後援会の大会記録で確認できます。
出身高校は新潟県立海洋高校|相撲部で全国大会に挑戦
大の里は能生中学校を卒業し、同じ糸魚川市内の新潟県立海洋高等学校へ進学しました。海洋高校は相撲部の強豪校として知られ、能生中学校や地域の相撲教室とともに多くの選手を育ててきました。
2017年は県総体優勝、2018年の全国大会では個人3位
新潟県相撲連盟の大会結果によると、2017年6月の新潟県高等学校総合体育大会では、海洋高校が団体戦で優勝。中村泰輝は個人無差別級でも優勝しています。また、2018年5月の高校相撲金沢大会では個人戦で3位に入りました。
後者については、笹川スポーツ財団による当時の現地取材が残っています。「高校時代はまったく勝てなかった」と単純化できるわけではなく、入賞を重ねながらも本人の中では全国の頂点を取るための課題が残っていた時期でした。
海洋高校卒業後、すぐプロ入りしなかった理由
高校卒業後、大相撲の世界に入る道もありました。しかし、本人は当時の実力ではまだプロで通用しないと感じ、日本体育大学でさらに相撲に向き合うことを選びました。海洋高校の先輩と大学のつながりに加え、日体大相撲部の齋藤一雄監督との出会いも、進学を考えるきっかけになったと述べています。
大の里が海洋高校時代をどう評価していたかは、2026年公開の日体大公式インタビューで確認できます。入賞歴がある一方で、大学進学を必要だと考えていたことが伝わる内容です。
大学4年時には、母校・海洋高校で教育実習も
2022年6月、大の里は日本体育大学の学生として母校の海洋高校に戻り、教育実習を行っています。日刊スポーツの当時の取材では、厳しかった海洋高校での稽古を振り返りつつ、地元の人に迎えられた喜びを語っています。卒業して終わりではなく、学校や地域との関係が続いていたことが分かります。
公式ニュース映像で見る、海洋高校が育てた大の里
次の動画は、2024年5月に大の里が幕内初優勝を果たした際、海洋高校のある糸魚川市で祝福された様子を伝えるUX新潟テレビ21の公式ニュース映像です。学生当時の映像ではありませんが、母校と地域のつながりを見ることができます。
映像をYouTubeで見る。大の里が入門前に学んだ地域については、新潟県観光協会の「相撲のまち糸魚川」特集も参考になります。
出身大学は日本体育大学|学部・学科と相撲部での4年間
大の里が2019年に進学したのは日本体育大学です。スポーツ文化学部の武道教育学科で学び、2023年3月に卒業しています。大学時代は本名の「中村泰輝」として相撲部に所属し、全国の大会で実績を積み重ねました。
日体大の相撲部は、監督から指示された稽古をこなすだけでなく、選手自身が課題を考えて練習に取り組む方針を打ち出しています。齋藤一雄監督は映像で動きを確かめ、形を修正していく指導についても説明しています。大の里本人も、大学時代にトレーニングの方法を考えるようになったことを振り返っています。
大学1年・2019年に学生横綱!決勝は谷岡選手を寄り切り
2019年11月2~3日に大阪府堺市で開催された第97回全国学生相撲選手権大会では、中村泰輝が個人優勝。大学1年生で「学生横綱」の称号を得ました。決勝の相手は近畿大学の谷岡倖志郎選手。日本相撲連盟の公式記録によれば、決まり手は寄り切りでした。
2019年には茨城県で行われた第74回国民体育大会の成年男子個人戦でも優勝。石川県出身ながら、新潟県代表として優勝したことも、同連盟の大会記録から確認できます。
大学2年のスランプが、練習を考え直すきっかけに
入学直後に大きなタイトルを手にした一方、2年次には思うように勝てず、本人は苦しい時期だったと振り返っています。3年次にはコロナ禍で大学の施設が利用しづらい時期もあり、ウェイトトレーニングに本格的に向き合うようになりました。
本人のインタビューで注目したいのは、単に稽古量を増やしたことではなく、弱点を理解し、自分が今できる練習を考えたという点です。後の成績だけを見ると学生時代も順調だったように映りますが、実際には停滞を経て競技に取り組む方法を変えてきました。
2021年、個人戦と団体戦の両方で結果を残す
大学3年次の2021年7月には、第100回東日本学生相撲選手権大会の個人戦で優勝。同年11月の全国学生相撲選手権大会では日体大が団体優勝を果たし、中村泰輝もチームの一員として重要な取組を勝ち切りました。
各大会の内容は、日本体育大学の東日本学生相撲選手権報告、全国学生相撲選手権の団体優勝報告で詳しく確認できます。
大学3年・2021年|全日本相撲選手権で初の「アマチュア横綱」
2021年12月5日、東京・両国国技館で行われた天皇杯第70回全日本相撲選手権大会で、中村泰輝は個人優勝し、第70代アマチュア横綱となりました。全国の強豪が参加する大会での優勝は、大学1年次の学生横綱とは別のタイトルです。
日本体育大学の大会報告によると、準々決勝では当時の高校横綱・落合選手に上手投げ、準決勝では東洋大学のオドフー選手に突き出し、決勝では近畿大学の神﨑大河選手に寄り切りで勝っています。結果だけでなく対戦相手と決まり手まで確認できるのが、公式記録の強みです。
翌2022年の公式大会映像で学生時代の取組を見る
2021年の優勝決定の詳しい経緯は、日本体育大学や日本相撲連盟の記録で確認できます。次の映像は翌2022年12月4日の第71回全日本相撲選手権大会の決勝トーナメントで、日本相撲連盟が公開しています。2021年の大会映像ではありませんが、学生時代の中村泰輝の取り口を実際に見られます。
公式YouTubeを開く。2021年大会での詳しい勝ち上がりは、日本体育大学の2021年12月8日付大会報告も参照できます。
大学4年・2022年|アマチュア横綱2連覇と世界大会のメダル
大学4年次の2022年12月4日、第71回全日本相撲選手権大会でも中村泰輝が優勝し、アマチュア横綱を2年連続で獲得しました。日本相撲連盟の公式結果では、決勝の相手は日体大職員の松園大成さんと記されています。
同年11月の全国学生相撲選手権大会の個人戦は準優勝で、優勝したのは日体大のチョイジルスレン選手でした。つまり「2022年は学生横綱とアマチュア横綱を両方獲得した」とする説明は正確ではありません。大会名と開催月を区別することが大切です。
2022年のワールドゲームズは無差別級が金、重量級が銀
同じ2022年7月、米国バーミングハムで開かれたワールドゲームズに日本代表として出場。無差別級で金メダル、重量級で銀メダルを獲得しました。これは国内のアマチュア横綱や学生横綱とは異なる、国際大会での成績です。
日本体育大学と日本ワールドゲームズ協会の競技結果に両種目の順位が記載されています。また、2022年の国体では新潟県代表として成年男子個人戦で優勝し、2019年に続く2大会連続優勝を果たしました。
「学生横綱」「アマチュア横綱」「ワールドゲームズ」の違い
| 大会・称号 | 大会の特徴 | 大の里の実績 |
|---|---|---|
| 学生横綱 | 全国学生相撲選手権大会。大学などの学生相撲の全国大会 | 2019年・大学1年で個人優勝。2022年の個人戦は準優勝 |
| アマチュア横綱 | 天皇杯全日本相撲選手権大会。大学生に加え社会人などの強豪選手も出場 | 2021年・第70回大会、2022年・第71回大会で個人優勝 |
| ワールドゲームズ | 相撲を含む国際総合大会。国・地域の代表選手が参加 | 2022年・男子無差別級金メダル、重量級銀メダル |
学生時代の実績を数字だけで比べると、似た名称のタイトルを混同しがちです。どの大会で・何年に・どの競技区分で勝ったのかを確認すると、大の里の成長がより明確になります。
大学卒業後は二所ノ関部屋に入門|第75代横綱へ
2023年3月に日本体育大学を卒業した大の里は、二所ノ関部屋へ入門。同年5月場所で幕下10枚目格付出から初土俵を踏みました。2025年5月28日に第75代横綱への昇進が決定し、中学校から始まった県外での競技生活は、大学相撲を経て大相撲の最高位へつながりました。初土俵から13場所で横綱となった出世記録は、別記事で時系列に整理しています。
プロ入り後の番付・場所別成績・横綱昇進の詳しい経過は、大の里の総合プロフィール・成績データにまとめています。本記事は中学・高校・大学の競技経験を中心に解説しています。
学生時代を支えた両親については大の里の家族と父親の記事、横綱土俵入りの衣装については大の里の化粧まわしの記事から続けて読めます。
大の里の学歴・出身校でよくある質問
Q. 大の里の出身小学校はどこですか?
石川県河北郡津幡町の津幡町立津幡小学校です。小学校の公式サイトでも卒業生として紹介されています。
Q. 大の里の出身中学校はどこですか?
新潟県糸魚川市立能生中学校です。石川県から相撲留学して、中学・高校時代を新潟で過ごしました。
Q. 大の里が卒業した高校は?
新潟県立海洋高等学校です。高校では相撲部に所属し、県大会や全国大会で入賞しました。
Q. 大の里の大学・学部・学科は?
出身大学は日本体育大学で、スポーツ文化学部・武道教育学科を2023年に卒業しました。
Q. 大の里は学生横綱とアマチュア横綱の両方になりましたか?
はい。2019年の全国学生相撲選手権大会で学生横綱、2021・2022年の全日本相撲選手権大会でアマチュア横綱となりました。
Q. 大の里は高校を卒業してすぐに大相撲へ入門しましたか?
いいえ。高校卒業後に日本体育大学で4年間競技に取り組み、2023年に二所ノ関部屋へ入門しました。
この記事で参照した主な資料
学校・大学・競技団体の公表資料と、本人・監督への取材を中心に確認しています。
- 津幡町立津幡小学校(2026年10月の学校記事)
- 日本相撲連盟(ワールドゲームズ2022代表選手紹介・学校経歴)
- 日本体育大学(2026年4月15日・本人と監督へのインタビュー)
- 日本相撲連盟(2022年学生選手権と第71回全日本選手権の公式記録)
その他の参考資料(14件)を見る
- 新潟県観光協会(相撲のまち糸魚川特集)
- NPO法人相撲のまち糸魚川後援会(能生中学校時代の記録)
- 新潟県相撲連盟(2017年県高校総体・大会記録)
- 笹川スポーツ財団(2018年高校相撲金沢大会の取材)
- 日刊スポーツ(2022年・海洋高校での教育実習取材)
- 日本相撲連盟(2019年全国学生選手権・国体の公式結果)
- 日本体育大学(2021年東日本学生相撲選手権の結果)
- 日本体育大学(2021年全国学生相撲選手権の団体優勝)
- 日本体育大学(2021年・第70回全日本相撲選手権の結果)
- 日本体育大学(2022年ワールドゲームズの結果)
- 日本ワールドゲームズ協会(2022年バーミングハム大会の競技結果)
- 日本体育大学(2022年栃木国体・中村泰輝個人優勝)
- 日本相撲連盟公式YouTube(2022年・第71回全日本選手権の決勝トーナメント)
- UX新潟テレビ21公式YouTube(2024年5月・海洋高校ゆかりの糸魚川のニュース)
確認時点:2026年10月20日。学生時代の競技記録と、大相撲での現在の番付・成績は区別しています。
