横綱・大の里と大関・琴櫻は、本場所の優勝争いを左右する重要な対戦相手です。2025年5月には大の里が琴櫻を寄り切って2場所連続4回目の幕内優勝を決め、2026年9月には逆に琴櫻が14日目の結びで突き落としを決めました。2人の取組は、横綱昇進と優勝争いの節目に繰り返し登場しています。
2026年9月場所終了時点の本割対戦は15番で大の里の9勝6敗です。ただし「琴櫻」名義だけなら13番・9勝4敗で、改名前の琴ノ若時代の2番はいずれも大の里の敗戦。さらに2025年9月の1勝は不戦勝です。どこまで数えた成績かを示し、全15番の記録と見どころを整理します。
大の里対琴櫻の通算対戦成績|旧四股名「琴ノ若」も集計
「琴ノ若」と「琴櫻」は同一力士です。下の自動集計では、相撲協会の公式星取表をもとにそれぞれの時期の対戦を合算しています。記録は本割に限り、優勝決定戦や巡業は加えません。
大の里 対 琴櫻|本割の通算対戦
直近5回の本割対戦
- 2026年9月場所・14日目● 大の里の負け
- 2026年7月場所・14日目○ 大の里の勝ち
- 2026年1月場所・13日目○ 大の里の勝ち
- 2025年11月場所・14日目● 大の里の負け
- 2025年9月場所・14日目○ 大の里の勝ち
本割の対戦数:15番。優勝決定戦・巡業の取組は含めません。「琴ノ若」時代の2番を含めています。
記録の確認日:2026年11月6日(日本相撲協会の過去の星取表を同期)。公式記録を確認する。
大の里と琴櫻の全15番(2026年9月場所まで)
| 場所 | 日目 | 大の里の勝敗 | 主な補足 |
|---|---|---|---|
| 2024年1月 | 10日目 | ● 負け | 対戦相手の四股名は「琴ノ若」 |
| 2024年3月 | 12日目 | ● 負け | 琴ノ若時代の2番目 |
| 2024年5月 | 6日目 | ○ 勝ち | 新小結の大の里が初めて対戦相手に勝利 |
| 2024年7月 | 10日目 | ● 負け | 琴櫻が勝ち |
| 2024年9月 | 13日目 | ○ 勝ち | 大の里が幕内2回目の優勝を決めた場所 |
| 2024年11月 | 14日目 | ● 負け | 大関同士での対戦 |
| 2025年1月 | 14日目 | ○ 勝ち | 大の里が押し出しで勝利 |
| 2025年3月 | 千秋楽 | ○ 勝ち | 大の里が寄り切りで勝ち、高安との決定戦へ |
| 2025年5月 | 13日目 | ○ 勝ち | 寄り切りで2場所連続4回目の優勝決定 |
| 2025年7月 | 千秋楽 | ○ 勝ち | 新横綱の大の里が寄り切り |
| 2025年9月 | 14日目 | □ 不戦勝 | 取組は行われていない。通算1勝として数える |
| 2025年11月 | 14日目 | ● 負け | 琴櫻が寄り切りで勝利 |
| 2026年1月 | 13日目 | ○ 勝ち | 大の里が寄り切りで勝利 |
| 2026年7月 | 14日目 | ○ 勝ち | 大の里が寄り切りで勝利 |
| 2026年9月 | 14日目 | ● 負け | 琴櫻の突き落とし。大の里の優勝争いが千秋楽へ |
2024年は大の里の2勝4敗、2025年は5勝1敗、2026年は2勝1敗。合計すると9勝6敗です。2025年の5勝のうち1勝は不戦勝なので、「土俵で実際に勝った取組」は8番。数字だけでなく、どんな勝ち方だったかを確認する必要があります。
2025年5月場所13日目|琴櫻を寄り切り、2場所連続優勝を決めた
大の里と琴櫻の対戦を語るうえで大切なのが2025年5月23日、夏場所13日目の大関対決です。大の里は初日から12連勝を重ね、琴櫻を寄り切って13連勝。2場所連続で通算4回目の幕内優勝を決めました。場所最終成績は14勝1敗でした。茨城県のスポーツ情報ポータルにも取組結果が掲載されています。
勝負を決めたのは、当たってから止まらない出足
この一番の映像では、大の里が立ち合いから前への圧力をかけ、琴櫻の体を起こして寄り切る流れが分かります。大きな相手同士の勝負では、どちらが先にまわしを取るかだけでなく、相手に腕を使わせない状態のまま足を前へ運べるかが重要です。
2025年5月のこの勝利を経て大の里は横綱昇進へ向かいます。ただし「この1勝だけで横綱になった」のではなく、3月と5月の2場所連続優勝を含む総合的な成績が評価されました。歴代の昇進経緯は大の里の横綱昇進記事で整理しています。
2026年9月場所14日目|琴櫻の突き落としで大の里が痛い連敗
それから約1年4か月後の2026年9月26日、今度は横綱となった大の里と、大関琴櫻が14日目の結びで対戦しました。大の里は優勝争いの先頭にいましたが、前日13日目の霧島戦に続き連敗することになりました。
この一番で大の里は右を差して前に出たものの、土俵際で琴櫻の突き落としを受けて前のめりに倒れました。大の里は3敗となり、大関安青錦と並んで千秋楽の相星決戦へ。2026年9月26日の取材は、土俵際での逆転と大の里の試合後の反応を伝えています。
2025年5月とは逆に「土俵際で勝負が変わる」一番
2025年5月は大の里が前へ圧力をかけて寄り切り、2026年9月は大の里が前へ出た勢いを琴櫻が土俵際で利用した形です。大の里にとって、前へ出る力は強みですが、相手に逆転の機会を与える場合もあることが分かります。
大の里は翌千秋楽、安青錦との直接対決に勝って12勝3敗で6度目の優勝を決めています。14日目の琴櫻戦だけを見ると優勝を逃したように感じますが、翌日の相星決戦を含めて見ると、一番の重みがよく分かります。日本相撲協会提供・2026年9月14日目の取組動画(スポーツナビ)でも、土俵際での展開を確認できます。
「琴ノ若時代の2敗」を除くと数字が変わる理由
琴櫻は2024年1月・3月の本割で、まだ琴ノ若と名乗っていました。大の里はその2番でいずれも敗れています。このため「琴櫻」名義の対戦だけを見ると13番・大の里の9勝4敗ですが、同一力士との通算成績は旧四股名を足した15番・9勝6敗になります。
この違いは別人との対戦を合算しているわけではありません。改名前と改名後の同じ力士をつなげて数えた結果です。相撲協会の過去の星取表には当時の四股名が記されるため、時期による名前の違いに気づけます。
| 集計の範囲 | 大の里の成績 | 注意点 |
|---|---|---|
| 琴ノ若時代だけ | 0勝2敗 | 2024年1月・3月 |
| 琴櫻名義だけ | 9勝4敗 | 2024年5月以降 |
| 両方の本割を合算 | 9勝6敗 | 同一力士との通算対戦 |
| 実際に土俵で取った本割 | 8勝6敗 | 2025年9月の不戦勝1番を除く |
2025年9月の「不戦勝」は普通の勝ち方と別
2025年9月場所14日目、大の里と琴櫻の取組は行われず、大の里の不戦勝が公式星取表に記録されています。これは勝敗としては大の里の1勝ですが、立ち合いや決まり手のある取組ではありません。
対戦成績を正確に比較するうえでは、公式の本割通算「9勝6敗」と、実際の土俵で勝った回数「8勝」の違いを説明する必要があります。「琴櫻に何度寄り切りで勝ったか」を調べたいときに、不戦勝を通常の寄り切りに混ぜるのは誤りです。
大の里と琴櫻の対戦で注目したい3つの技術
1.大の里の「前に運ぶ力」を琴櫻がどう受けるか
大の里は突き・押し・右四つ・寄りを得意とし、低い姿勢から相手を前へ運ぶことが強みです。琴櫻はその圧力を正面で受けるか、腕を使って相手の体勢をずらすかで、勝負の形が変わります。2025年5月と2026年9月の2つの一番を見比べると、この違いがよく分かります。
2.大の里が右を差した後も勝負は終わらない
右差しに成功すると大の里の優位が大きくなりますが、2026年9月は右を差して前へ出ても最後に突き落とされました。差し手が入ったかだけでなく、相手の足と上体がどこへ動くかまで観察すると逆転の仕組みが理解できます。
3.千秋楽や優勝のかかった場面には別の重みがある
2025年3月千秋楽の大関対決では、大の里が琴櫻を破って高安との優勝決定戦へ進みました。2025年5月13日目は琴櫻戦で優勝が決定。2026年9月14日目は琴櫻が横綱の優勝に待ったをかけました。同じ2人の対戦でも、その場所の星取りによって意味が変わるところが、大相撲観戦の面白さです。
大の里と琴櫻の対戦成績についてよくある質問
大の里と琴櫻はどちらが勝ち越している?
2026年9月場所終了時点では、大の里が本割9勝6敗と勝ち越しています。琴ノ若時代の2番も含む同一力士との通算記録です。
琴ノ若と琴櫻は別の力士なの?
いいえ、同じ力士です。2024年1月・3月の大の里との対戦は「琴ノ若」名義で記録されているため、過去の星取表を見る際には注意が必要です。
2025年5月に琴櫻を破って優勝したのは本当?
はい。2025年5月23日の13日目に大の里が寄り切りで勝って13連勝となり、2場所連続4度目の幕内優勝が決まりました。日本相撲協会の公式取組動画でも確認できます。
2026年9月に勝ったのはどちら?
2026年9月26日の14日目は、琴櫻が突き落としで勝ちました。ただし大の里は翌日の安青錦との相星決戦に勝ち、6回目の幕内優勝を決めています。
2人の対戦成績は今後も更新される?
本ページ上部の対戦カードは、相撲びとの公式記録同期データが更新・検証された時点で最新の通算勝敗を表示します。一方、全15番の一覧表と各年の解説は2026年9月場所終了時点の確定記録であり、新たな取組があった場合には追記が必要です。
まとめ|大の里対琴櫻は「寄り切り」と「逆転」の駆け引き
大の里と琴櫻の本割通算は2026年9月場所まで15番・大の里の9勝6敗。旧四股名「琴ノ若」時代の2敗、不戦勝1番を含むことが、正確な記録を理解するポイントです。
取組を技術面から見れば、2025年5月に大の里が寄り切りで優勝を決めた一番と、2026年9月に琴櫻が土俵際の突き落としで勝った一番が対照的です。勝敗数だけでなく、圧力のかけ方と土俵際での体勢を見比べると、両者の駆け引きをより楽しめます。
大の里と元大関高安のもう一つの対戦史は大の里対高安の対戦成績・優勝決定戦、強さの土台は大の里の得意技・取り口の解説で詳しく紹介しています。
参考資料・出典
琴ノ若から琴櫻への改名を同一人物の対戦記録として扱っています。2026年9月場所までの記録と代表的な取組映像を参照しています。










