2026年9月場所の中継を見て、横綱・大の里が花道で何度も目を見開くような表情を見せる場面に気づいた人もいるのではないでしょうか。「誰を見ているの?」「にらめっこ?」「いつからやっているの?」という疑問が生まれる印象的な動きです。
実際に、日刊スポーツの2026年9月30日付の相撲取材記事は、土俵へ向かう直前、大の里が付け人に向かって目を何度も大きく開いている様子を報じました。また、同月の優勝後には学生時代からの同級生が、花道で付け人の顔を見る動きや塩を手にする前後の呼吸を、最近作ったルーティンとして捉えていたことも報じられています。
ただし、目を見開く理由について大の里本人が具体的に説明した発言は、確認した取材資料の中にはありません。心理状態や健康状態を勝手に決めつけず、分かっている動作とまだ分からない意図を切り分けて紹介します。
大の里が花道で目を見開く姿は実際に報じられている
最も具体的な記録は、2026年9月30日公開の日刊スポーツ・プレミアム「秋場所こぼれ話」です。記事では、土俵へ進む直前の花道で大の里が付け人と向き合い、何度も目を大きく開くような動作をしていたこと、その様子がNHK中継にも映ったことを伝えています。
ここで確認できるのは場所・相手・動作の3点です。「花道」「付け人」「繰り返し目を見開く」という具体的な記述はありますが、本人が「集中力を高めるため」と語ったわけではありません。
| 確認したいこと | わかっている事実 | まだわからないこと |
|---|---|---|
| どこで? | 2026年9月場所、土俵へ向かう直前の花道 | すべての日・場所で行うか |
| 誰を見て? | 付け人に向かって目を大きく開く様子が報じられた | 視線を合わせる理由 |
| 何をして? | 目を繰り返し見開くような動作 | 本人が意図した効果 |
| いつから? | 2026年9月場所には報じられている | 開始日や始めたきっかけ |
同級生は「新しいルーティン」と受け止めていた
もうひとつの重要な資料が、2026年9月28日付のデイリースポーツの取材です。日本体育大学の相撲部で大の里と同級生だった寺尾拓真さんが、横綱の変化について話しています。
この記事によると、寺尾さんが気づいたのは花道で付け人の顔をじっと見るような様子と、塩を手にするときに大きく息を吸い、吐く様子です。寺尾さんは、大の里が自分で考えて新しいルーティンを作ったのだと受け止めていました。
つまり「ルーティンではないか」という見方には、学生時代から大の里を知る人物の証言があります。ただし、この「新しく作った」という見方も寺尾さんによる観察・解釈であって、開始日や目的についての本人の説明ではありません。
寺尾さんは、大の里が学生時代から壁に当たると自分で考えて行動する人物だったとも述べています。これは大の里の長年の知人による人物評であり、ルーティンの意図が確定する証拠というより、行動の背景を理解するための補助的な材料です。
目を見開く理由は何?「集中」「気合い」と断言できない理由
試合前に特定の動作を繰り返すスポーツ選手は珍しくありません。そこで「大の里も集中力を上げるため」「気合いを入れるため」と説明したくなりますが、現時点でその言い切りは避けるべきです。
理由が確定しないのは、表面に見える動作から心の中を正確に読み取ることはできないからです。同じように見える行動でも、本人にとっての意味が異なる可能性があります。
| よくある解釈 | 現時点の扱い |
|---|---|
| 気合いを入れている | 本人の発言がないため推測 |
| 集中力を高めるため | 一般的なスポーツのルーティンの例と、大の里本人の目的は別 |
| 付け人と合図を交わしている | 視線を向けたことは報道にあるが、合図だったとまでは確認できない |
| 視力や目の病気が原因 | 根拠なし。外見上の動作から健康状態を判断できない |
「大の里は目が悪い?」「目を見開くのは体調のせい?」といった疑問についても、本人の健康情報を推測で書くことはできません。確認できる事実は、その動作をする姿が取材で報じられたことまでです。
大の里のルーティンを観察するなら「花道」「塩」「仕切り」の3段階
テレビ観戦の際に見逃しがちなのが、立ち合いの数十秒前だけでなく、その前の花道から土俵へ進むまでの過程です。2026年9月場所について報じられた動作を、相撲観戦の流れに沿って整理しました。
| 場面 | 注目すること | 根拠・補足 |
|---|---|---|
| 花道・土俵に向かう前 | 付け人の方向を見る姿と目を開く動き | 2026年9月場所の日刊スポーツ取材 |
| 土俵で塩を手にするころ | 大きく吸って吐く呼吸 | 同級生の寺尾拓真さんが指摘した動き |
| 仕切り・立ち合い | 腰の高さ、呼吸、相手との間合い | 相撲の一般的な観戦ポイント。9月の「目」の動作とは別 |
花道での動きは、テレビ中継に映らない日もある
土俵上の仕切りはほぼ必ず放送されますが、花道の奥の様子まで毎回同じように映るわけではありません。9月の動作を見逃したからといって「その日は行っていない」と判断することはできません。
また、観戦する側は呼び出しが四股名を呼ぶときに力士の入場へ目が向きがちです。実際には、花道の奥で待つ時間から土俵に上がるまでにも、力士それぞれの習慣や準備の違いが表れることがあります。
塩を手にするときの大きな呼吸にも注目
寺尾さんが挙げた呼吸の動作も、見落としやすい細部です。中継で目の動きが映らないときも、仕切り前に塩を手にした場面なら確認できる場合があります。ただし、塩をまく動きと個人的なルーティンを同一視せず、何が確認できるのかを分けて見ましょう。
大の里のルーティンは強さや勝敗に関係する?
2026年9月場所の大の里は12勝3敗で6回目の幕内優勝を果たしました。協会公式の星取表でも、場所中の勝敗が確認できます。
同級生が変化を感じ取ったルーティンと、6場所ぶりの優勝は同じ時期の出来事です。ただし、その動作を取り入れたから勝てた、とは証明されていません。勝敗には立ち合い、相手との組み合わせ、体調、稽古の積み重ねなどが関わります。
大の里の強さを技術面から見る場合は、右差しと左おっつけを中心とした取り口の解説が参考になります。花道での準備と、土俵上の技術を区別して考えると、取組への理解が深まります。
日本相撲協会の公式動画で「場所入り」の雰囲気を知る
次の映像は日本相撲協会が公開した2025年5月場所の力士たちの場所入りの定点映像です。力士が国技館へ入る際の様子を知るための資料であり、2026年9月場所の「目を見開く」動きを撮影した映像ではありません。別の場面であることを理解したうえで、関取が取組前にどのように会場入りするのかをご覧ください。
なお、花道という名称には歴史的な由来もあります。日本相撲協会の相撲クイズの解説は、古い時代の相撲節で力士が髪に造花を挿して登場したことに由来するという説を紹介しています。試合への入場路は単なる通路ではなく、相撲文化の一部でもあります。
よくある疑問|大の里の目とルーティン
なぜ付け人をじっと見るの?
報道では花道で付け人に向かって目を大きく開く動きが確認されています。ただし、視線を合わせる目的について本人の説明は確認できません。
目を見開く動きは2026年に始まったの?
少なくとも2026年9月場所には取材で報じられました。学生時代の同級生も「新しいルーティン」と受け止めていますが、正確な開始時期は明らかではありません。
大の里は目が悪いの?
目を見開く所作だけから視力や健康状態は判断できません。そのような事実を示す本人の説明は、今回確認した資料にはありません。
このルーティンは毎回するの?
すべての取組で同じ動作をしたという記録は確認できません。カメラに映らない日もあるため、放送映像だけで有無を断定しないことが大切です。
まとめ|目を見開く動作は事実、理由は本人説明を待つ
大の里が土俵に向かう前の花道で付け人に目を見開く動きを見せていたことは、2026年9月場所の取材で確認されています。また、塩を手にするときの呼吸を含め、学生時代からの同級生が新しいルーティンと受け止めていたことも分かりました。
一方で、なぜその動作を始めたのかという本人の説明は確認できません。大の里自身の言葉が明らかになれば、事実を追加して整理します。それまでは目を見開く表情や息遣いを観戦の見どころとして楽しみつつ、心理や健康状態を推測で決めつけないようにしたいところです。
参考資料・出典
目を見開く所作が観察された場面と本人の心理は別です。報道された行動・同級生の受け止め方のみを確認し、動機は推測していません。










