第75代横綱・大の里の横綱土俵入りは「雲龍型(うんりゅうがた)」です。2025年5月30日に明治神宮で初めて披露し、そのときの太刀持ちは高安、露払いは竜電が務めました。翌31日には両国国技館の土俵でも初めて披露しています。
「雲龍型と不知火型は何が違う?」「太刀持ちと露払いは誰?」「初披露はいつ?」という疑問を、日本相撲協会の公式映像3本と公表資料を使って紹介します。見どころは、胸を開く構え、右手を伸ばすせり上がり、四股の迫力。力士の姿勢やシルエットに注目して観戦したい方にも分かりやすくまとめました。
大の里の土俵入りは雲龍型|最初は2025年5月30日の明治神宮
| 知りたい項目 | 確認できる内容 |
|---|---|
| 横綱土俵入りの型 | 雲龍型(雲竜型とも表記) |
| 横綱昇進 | 2025年5月28日・第75代横綱 |
| 初めての奉納土俵入り | 2025年5月30日・明治神宮(雨天のため社殿内) |
| 初披露の太刀持ち | 高安(田子ノ浦部屋) |
| 初披露の露払い | 竜電(高田川部屋) |
| 国技館で初披露 | 2025年5月31日・琴恵光の引退・尾車襲名披露大相撲 |
| 初披露の公式映像 | 日本相撲協会公式チャンネルが配信・公開 |
日付と担当者については、日本相撲協会「第75代横綱 大の里誕生」および日本相撲協会公式の奉納土俵入り映像・説明で確認できます。
公式動画① 明治神宮で初めて披露した雲龍型
2025年5月30日、大の里は明治神宮で初めて横綱土俵入りを行いました。当日は雨のため、一般の参拝者が見られる屋外ではなく社殿内で実施。いつもの奉納土俵入りとは雰囲気が違います。実際の腕の動きや、土俵入りの立ち姿を見られる公式映像です。
初披露を扱った北國新聞の2025年5月30日付報道でも、雨天で社殿内になった経緯と、高安・竜電の役割が伝えられています。
雲龍型と不知火型の違い|右手・左手と綱の輪を比較
横綱土俵入りには雲龍型と不知火型の2種類があります。最も分かりやすい違いは、せり上がりでの腕の形と、腰の後ろの綱の輪の数です。これは日本相撲協会の相撲博物館でも紹介されている基本的な違いです。
| 比べる部分 | 雲龍型(大の里) | 不知火型 |
|---|---|---|
| せり上がりの手 | 右手を前へ伸ばし、左手を脇腹に当てる | 両手を左右に開く |
| 横綱の綱・後ろの輪 | 1つ | 2つ |
| 伝統的に説明される意味 | 攻めと守りの姿勢 | 攻めの姿勢 |
| 見分けるポイント | 左手の位置と、右手の伸ばし方を見る | 両腕が広がる瞬間を見る |
資料:日本相撲協会・相撲博物館「雲龍型と不知火型」展、日本相撲協会の横綱土俵入り解説。
大の里が雲龍型を選んだ理由は?
大の里の師匠である二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)も雲龍型でした。2025年5月28日の昇進時、大の里は雲龍型に決めていたことを明らかにし、師匠から所作を教わることへの思いを語っています。実際に綱打ちの日には師弟で稽古が行われました。
「体格が大きいから雲龍型が有利」「雲龍型を選ぶと勝てる」ということではありません。型は横綱土俵入りの伝統的な所作で、競技中の得意技や勝率とは別の話です。横綱昇進時の本人の説明と師匠の稽古指導を伝える取材を参照しています。
太刀持ちは高安、露払いは竜電|それぞれ何をする?
横綱の土俵入りには、介添え役として太刀持ちと露払いの2人が付きます。2025年5月30日の明治神宮では、高安が太刀持ち、竜電が露払いでした。両者とも大の里と同じ部屋ではありませんが、一門の縁で支えることになりました。
| 役割 | 2025年5月初披露の担当 | 土俵上で何をする? |
|---|---|---|
| 太刀持ち | 高安(田子ノ浦部屋) | 横綱の傍らで太刀を捧げて立つ。露払いより上位の力士が担当するとされる |
| 露払い | 竜電(高田川部屋) | 横綱に先立つ介添え役。入場も露払いが先に進む |
| 横綱 | 大の里(二所ノ関部屋) | 綱と化粧まわしを身に着け、四股やせり上がりを披露 |
日本相撲協会によると、介添え役は同部屋や同じ一門の幕内力士が務めるのが一般的で、上位の力士が太刀持ちを担当します。入場は露払い、横綱、太刀持ちの順です。太刀持ちと露払いの公式解説。
なぜ高安と竜電だった?師匠・稀勢の里とのつながり
高安と竜電は、二所ノ関親方が現役の横綱・稀勢の里だったころにも介添え役を務めた2人です。大の里の初披露でも再びそろうことになりました。日刊スポーツの取材では、高安が太刀持ちを快く引き受けた経緯を師匠が説明しています。
高安は元大関で、この時点でも実績豊富な幕内力士。横綱昇進の晴れ舞台を先輩力士が支えること自体が、大の里と二所ノ関親方を結ぶエピソードになっています。
資料:2025年5月29日の日刊スポーツ・高安と師匠の舞台裏。
国技館で初めての横綱土俵入りは5月31日|公式動画で比較
明治神宮の奉納土俵入りの翌日、2025年5月31日には琴恵光引退・尾車襲名披露大相撲が両国国技館で行われ、大の里は国技館の土俵でも初めて横綱土俵入りを披露しました。
このときの映像を初日の明治神宮と見比べると、土俵の広さ、所作を見せる角度、観客の前での間の取り方など、舞台ごとの印象の違いが分かります。日本相撲協会の公式説明にも、まだ所作に慣れない段階での初披露だったと記されています。
綱打ちとは?大の里が土俵入り前日に行った儀式
横綱が土俵入りで身に着ける太い綱は、昇進行事で「綱打ち」と呼ばれる作業によって用意されます。大の里の場合は2025年5月29日に二所ノ関部屋で実施され、多くの関係者が参加しました。翌30日の明治神宮での奉納土俵入りにつながる大切な準備です。
当時の取材では、綱の長さや重さ、師匠の指導を受ける様子も報じられています。この綱は、日本相撲協会の特設ページにも「綱打ち」として紹介されています。
2025年9月・野見宿禰神社でも土俵入りを披露
大の里は2025年9月場所の直前、相撲の神様として知られる野見宿禰を祀る野見宿禰神社でも横綱土俵入りを行いました。日本相撲協会はこの土俵入りを公式動画として公開しています。
明治神宮の奉納土俵入り、国技館での初披露、野見宿禰神社での土俵入りの3つを比較すると、同じ雲龍型でも場面や経験を重ねることで見せ方が変わっていく様子を楽しめます。各時期の姿を観察する材料として、公式映像を並べて紹介しています。
相撲ファンが土俵入りで注目したい、身体の3つの見どころ
取組の勝敗に加えて、力士の身体の動きやシルエットにも注目する方なら、横綱土俵入りは見応えのある場面です。ここからは公式映像で観察しやすいポイントを紹介します。身体の筋肉量や身体的状態を医学的に評価するものではありません。
1.せり上がりで伸びる腕と胸・肩のライン
雲龍型は右手を前へ出し、左手を脇腹に置きます。大の里がせり上がるときに腕をどこまで伸ばすか、肩や胸がどう見えるかに注目すると、静止写真とは違う立体的な印象を楽しめます。
2.四股を踏む直前の腰の安定感
足を開いた構えや、片足を上げて下ろすまでの間には、土俵上での体の軸が分かりやすく現れます。個々の映像を比較する際は、撮影角度の違いにも注意すると見やすくなります。
3.綱と化粧まわしが作る横綱のシルエット
腰に締めた綱、後ろの輪、三つ揃いの化粧まわしが一体となり、横綱ならではの姿が生まれます。大の里の化粧まわしの図柄や寄贈者については大の里の化粧まわしの記事で詳しく解説しています。
現地撮影した写真や実際の観戦メモが加われば、映像で気づいた特徴と現地での見え方を一緒に紹介できます。ただし、写真を撮った本人の観察記録がない段階では、現地で確認したようには書きません。
大の里の土俵入りに関するよくある質問
大の里の横綱土俵入りは雲龍型と不知火型のどちら?
雲龍型です。右手を伸ばして左手を脇腹に置くせり上がりが特徴で、綱の後ろの輪は1つです。
大の里の太刀持ちと露払いは誰?
2025年5月30日の明治神宮での初披露は、太刀持ちが高安、露払いが竜電でした。担当者は実施時期によって変わり得るため、最新の奉納土俵入りの担当はその都度公式情報をご確認ください。
大の里が初めて横綱土俵入りをしたのはいつ?
2025年5月30日、明治神宮での奉納土俵入りです。雨のため社殿内で行われました。国技館では翌31日に初披露しています。
大の里の土俵入りはどこで動画を見られる?
日本相撲協会公式YouTubeで、2025年5月30日の明治神宮、5月31日の国技館、同年9月の野見宿禰神社の映像を見ることができます。この記事にも公式動画を埋め込んでいます。
大の里の雲龍型は師匠の稀勢の里と同じ?
はい。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)も雲龍型です。2025年の昇進時には師匠が土俵入りの所作を指導しました。
大の里の土俵入りを現地で応援する際のタオルやうちわは、公式グッズの買い方・通販と売店の記事で確認できます。
この記事で参照した主な資料
行事の日付・介添え役・土俵入りの型は日本相撲協会の公表資料と動画を優先しました。開催当日の報道は、雨天対応や師匠のコメントの確認に利用しています。
確認時点:2026年10月21日。太刀持ち・露払いの記述は2025年5月の初披露時の情報です。
大の里の関連記事:大の里の総合プロフィール/化粧まわしの図柄と寄贈者/高校・大学と学生相撲/休場と復帰の経過。
